中国製歯磨き・飼料、輸入業者に有害物質検査徹底を通知
中国産原料を使った製品から有害物質が見つかった問題で、厚生労働省は全国の都道府県を通じ、練り歯磨きのメーカーや輸入業者などに有害物質の検査を徹底するよう改めて通知した。
農林水産省もペットフードを扱うホームセンターなどの小売業界に同様の通知を出した。
農水、厚労両省は5月以降、有害物質が混入した原料や製品を輸入していないか点検するようメーカーや輸入業者に通知している。練り歯磨きから有害物質のジエチレングリコールが検出されたのは、通知を受けて実施した自主検査によるもの。混入判明時には、すでに5月だけで約120万本が納品されていた。
化学物質メラミンが混入したペットフードも今月7日に販売が発覚するまでに1028個が販売された。並行輸入していたのは、農水省が通知を出していない小売業者だった。
食品は、国の検疫所で有害物質の有無を確かめる。飼料や医薬部外品などの輸入は国へ届け出が必要だが、検査は輸入業者などに委ねられている。正規の流通ルートを通さない並行輸入まで把握するのは難しいのが実情だ。